飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。
警察からの依頼で始まる仕事
「公園でネコの不審死体が複数見つかりまして……」
警察からそんな電話がかかってきて始まる仕事も、獣医病理医にはあります。
ふだんの僕は、主に動物病院や動物園・水族館、ときには個人の飼い主さんからの依頼を受けて、不幸にして亡くなった動物の遺体を解剖・観察して、その死因を特定する仕事をしています。


















