「初詣のあとに…」愛犬の死を招いた主人の"善意"――飼い主が知っておきたい「クリスマスや年末年始に増えるペットの急死」の裏側と対策

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三が日が明けた日。ある動物病院から依頼されたのは、6歳オスのチワワの病理解剖でした(’写真:’90 Bantam/PIXTA)
飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。

年末年始に増えるペットの急死

年末年始、ペットの急死が激増します。

例年、この時期に僕が病理解剖するペットの遺体の数は、ほかの時期の2倍に跳ね上がります。正月休み中に、2頭、3頭……と、立て続けに遺体が運ばれてくることも珍しくありません。

寒さで体調を崩して、というわけではありません。忘年会、クリスマス、帰省、大みそか、お正月……そんな行事に伴い、飼い主さんとペットの生活リズムや環境が大きく変わり、結果、悲しい死亡事故が起きるのです。

大半の悲劇は、飼い主さんがほんの少し気をつけているだけで避けられます。去年に引き続き【関連記事:「クリパの翌日に」死んだ愛猫の腸内にあった異物】、具体的な事例を紹介しますので、ペットを飼っている方はぜひ読んでいただければと思います。

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