――アメリカは、イスラエルによって今回の戦争に巻き込まれたのでしょうか。
アメリカとイスラエルは、2025年6月の「12日間戦争」でイランを攻撃した。しかし、イスラエルはその後、いったんは大打撃を与えたイランの長距離ミサイルの戦力再建と、核開発への脅威を引き続き持っており、アメリカに対してイラン攻撃を何度も働きかけていたようだ。
ネタニヤフ首相は25年末に訪米したが、その主な目的はイランの脅威についてだったとみられている。しかしトランプ氏はこの段階では、真剣にとりあっていなかった。
「イランを攻撃したい」というイスラエルの働きかけはつねにあるが、アメリカはすぐに応じる姿勢を見せていなかった。それをトランプ氏は数か月で姿勢を変え、攻撃に至った。
空母を配備する時間を稼いだとか、ハメネイ師の居場所が特定できたからなど、さまざまな理由は挙げられるが、はっきりとした思惑はわかっていない。
ネタニヤフ首相の思想を反映
――イスラエル側が攻撃を働きかける背景には、何があるのですか。
イスラエルの事情は明確で、ネタニヤフ首相が長年、イランを目の敵にしているからだ。
イスラエルはこれまでも、周辺で核開発の疑惑がある国々を敵視してきた。シリア、リビア、イランだ。
このうちリビアではカダフィ政権が核開発を放棄し、シリアについてはイスラエルが核開発施設を破壊した。現在では「イランだけが核開発を続けている」という認識を持っている。
――ネタニヤフ首相個人の思想が、政策に反映されているのですか?
イスラエルでは、ネタニヤフ氏の考えが政策に反映されやすい状態になっている。その結果、ネタニヤフ氏の「イラン脅威認識」が国内政治に強く作用している。






















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