「自分の声」で爆速通訳するアプリ「CoeFont」がアップルをあっさり超えた理由とは? 24歳学生起業家が描く"AIネイティブ世代"の経営
App Store通訳カテゴリで1位を獲得し、1日10万ダウンロードを記録する同時通訳アプリ「CoeFont通訳」。このアプリを開発するCoeFontの早川尚吾社長は、東京工業大学(現・東京科学大学)1年生のときに起業、現在も24歳の大学生だ。同氏は現役の大学生であり、CoeFontの経営者であり、そして東証グロース上場企業である霞ヶ関キャピタルの社外取締役でもある。
<基本データ>
[社 名]CoeFont
[設 立]2020年11月
[資本金]1億円
[社員数]30人/34人
[代表者名]早川尚悟
[所在地]東京都港区
「社員数」は左側が正社員の数、右側は役員(社外含む)と顧問を含んだ数。
App Storeでバズった翻訳アプリ
CoeFontのアプリが”アップルの最新通訳機能を上回る速度と精度”と評価された背景を取材してみると、興味深いアイデアの発想があった。
彼らの祖業である「声をフォントのように使う」ボイスチェンジ技術も含め、”AIネイティブ世代”ともいえる発想のユニークさが特徴だ。
2024年9月12日に「CoeFont通訳」の配信が開始されると、SNS上には驚きの声があふれた。「これ、マジで速い」「アップルの翻訳より使える」「英会話教室いらなくなるかも」——最新のAI技術を駆使したリアルタイム翻訳アプリだ。
配信直後にApp Storeの通訳カテゴリで1位を獲得したが、その勢いは加速する一方だ。フランスでは総合アプリランキング2位にまで躍進し、フランス語話者の多いスイス、カナダ、ベルギーといった地域へと波及効果が及んでいる。
現在、ユーザーの半数は既に海外だという。翻訳アプリならGoogle翻訳やDeepLといった、何年もの間、業界スタンダードに君臨してきたアプリが既に存在し、ポケトークのような専用デバイスもある。
しかし「CoeFont通訳」には、他のどの翻訳ツールにもない特徴が二つある。通訳速度とボイスチェンジだ。




















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