疲労回復のカギは「背骨」と「第2の心臓」にあった→長時間座る人のための背中の柔軟性を取り戻す方法

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猫のポーズ
背骨全体の動きを滑らかにして、姿勢を改善する「Catエクササイズ」を紹介します(写真:I/PIXTA)
「朝、なんとなく身体がだるい」「ベッドから起き上がるのがつらい」といった不調が続くとき、それは決して「やる気がないから」「メンタルが弱いから」ではありません。多くの方が不調の原因を「自律神経の乱れ」と考え、食事や運動、入浴などさまざまな方法を試していますが、なかなか改善しないのは、不調の原因が「自律神経だけ」ではないからです 。
本当に心身の不調を根本から改善し「なんとなくしんどい毎日」から抜け出すには、自律神経、気象(気圧・湿度・気温など)、骨格(姿勢)という3つの要因を同時に見ていく必要があります。これらは相互に関係しているため、どれか一つだけを整えても、残りが乱れていれば不調は長引いてしまいます 。
自律神経 これ1冊ですべて整える』では、せたがや内科・神経内科クリニック院長で医学博士の久手堅司氏が、これら3つの要因を無理なく整える方法をわかりやすく紹介しています。
以下では、その久手堅先生が「猫の背中ストレッチ」について解説します。

猫の背中ポーズで背骨全体を動かす

『自律神経 これ1冊ですべて整える』
『自律神経 これ1冊ですべて整える』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

前回記事『「肩コリを放置すると腹痛に」意外な自律神経ケア』では、自律神経の通り道である首や胸郭のこりをほぐすストレッチをご紹介しました。

今回は、さらに背骨全体と「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎにアプローチし、全身をより健やかな状態へと導くエクササイズをご紹介します。

長時間のデスクワークなどで動きが少なくなると、背骨の柔軟性が失われ、血行不良や自律神経の乱れにつながります。

まずは、背骨を大きく動かして全身の巡りを良くする「Catエクササイズ」から始めていきましょう。この動きで背骨を意識的に動かすことで、姿勢の改善や、首・肩・腰のこり解消に繋がります

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