疲労回復のカギは「背骨」と「第2の心臓」にあった→長時間座る人のための背中の柔軟性を取り戻す方法

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ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓に戻したり、リンパ液などの体液を下半身から上半身に送り出すポンプのような役割を持っています。そのため、ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれます。

「ふくらはぎ」をもむだけストレッチ

人間は重力を常に受けているため、水分は下に落ちやすくなり、下半身には全身の約7割の血液が集まるとも言われます。ふくらはぎを含む下半身の血行が悪く、むくんだ状態だと不調の原因となります。

血流を促進するため、ふくらはぎマッサージを行いましょう。結果として、基礎体温の上昇、老廃物の排出促進、血圧安定、基礎代謝の向上、交感神経の緊張緩和などさまざまな効果が得られます。入浴中に行うのが、特におすすめです。

ふくらはぎマッサージのやり方

①まずは足首から上に向かってふくらはぎをさするようにマッサージしましょう。両手を使うと、ふくらはぎ全体を刺激しやすくなります。

②足首からふくらはぎ、ひざ裏までをもむようにマッサージをしましょう。下から上へ、上から下へと、往復で数回繰り返しましょう。強くもみすぎると痛めるので注意してください。

③すねの外側もこりやすい場所なので、指で押してマッサージします。さらに足裏全体を指で押しほぐすと、足がよりすっきりします。

座ったまま、手を使わない方法もあります。

椅子に座って足を組み、下にある足のひざを使って、上の足のふくらはぎをマッサージする方法です。上の足を上下に動かしたり、ひざに押しつけたりしてほぐします。片方につき30秒程度を目安に行いましょう。

【応用編】ふくらはぎエクササイズ

ふくらはぎの筋肉は鍛えることも大切です。簡単にふくらはぎの筋力アップをする方法を1つご紹介します。

足をこぶし1個分空けて立ち、バランスを崩さないように、壁か椅子の背に両手を置きます。ゆっくりとかかとを上げて、つま先立ちをしたら、次にゆっくりとかかとを下げて、地面から少し浮いた位置でストップし、10秒キープしましょう。このかかとの上げ下げを、10往復で1セットです。1日5セット行うと、ふくらはぎの筋力アップに効果的です。

久手堅 司 せたがや内科・神経内科クリニック院長

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くでけん・つかさ / Tsukasa Kudeken

医学博士。気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」アドバイザー医師。
「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの患者のニーズに応えた特殊外来を立ち上げ、7000名を超える患者を診察。わかりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。
著書に『気象病ハンドブック── 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)、『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)、監修書に『面白いほどわかる自律神経の新常識』『毎日がラクになる! 自律神経が整う本』(以上、宝島社)などがある。

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