肝臓専門医が警鐘「疲れたら甘い物」摂る人の盲点 「脳に騙されない」スイーツの楽しみ方とは?

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【パン・焼き菓子の食品満足度比較】

パン・焼き菓子の食品満足度比較(出所:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』)

上図はあらゆる食品の満足度を調べた研究結果(※)の一部です。白いパンの満足度を100としたときに、クロワッサンやケーキ、ドーナッツなどの甘くて脂質が多い高カロリーな食品ほど、満足度が低いことが示されています。満足度が低ければ、どんどん食べてしまうことになります。てっとり早くエネルギー摂取ができる高カロリーを脳は優遇し、「どんどん食べよ」と指令を出すわけです。

※SHA Holt, et al. Eur J Clin Nutr. 1995;49(9):675-690.

人工甘味料使用に減量効果なし

一方で、甘いもので太らないための対策として、糖質オフが謳われたスイーツを選んだり、調理でカロリーゼロの甘味料を使用したりしている人もいるでしょう。減量のためにカロリーゼロのダイエットコークに変えたという話もよく聞きます。でも、それでは根本的な解決にはなりません。

カロリーゼロの飲料や糖質オフのスイーツの大半に、カロリーゼロの甘味料が使用されています。これらは、人間の体内で消化や吸収、代謝がされにくい、「糖アルコール」や「非糖質系甘味料(人工甘味料、天然甘味料)」です。砂糖の代わりに使用され、減量の味方として広く支持されています。

カロリーゼロの甘味料(出所:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』)

甘いものを食べても太らないという夢のような食品ではありますが、さまざまな研究結果が明らかになっています。

非糖質系人工甘味料の研究結果まとめ(出所:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』)

上図はゼロカロリー、低カロリーの甘味料について調べた研究結果のごく一部です。こうした結果に基づき、ついに世界保健機関(WHO)は、非糖質系甘味料に減量効果がないと明言しています。さらに長期使用による健康被害をもたらす可能性を示し、ダイエット目的で使用しないよう勧告を出しています。

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