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次期米大統領に最も近い位置にいるヴァンス副大統領、その思想の根源『ヒルビリー・エレジー』①/故郷の町で人々が抱える「絶望的な悲しみ」

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『ヒルビリー・エレジー』J・D・ヴァンス著
J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』関根光宏、山田 文 訳/光文社未来ライブラリー
ビジネスに効く名著のエッセンスを識者がコンパクトに解説する。【原則土曜日更新】

「ここに住む人たちは、絶望的な悲しみを抱えて生きている……つくり笑いはしても、けっして心から笑うことはない母親がたくさんいる」

無名の若いベンチャー投資家の回想録が2016年6月、米国のベストセラーに躍り出た。大統領選挙の年、共和党の大統領候補選びでは傍若無人としか言いようのないドナルド・トランプが大躍進していた。ラストベルト(さびついた工業地帯)に放置された労働者らの熱狂的な支持が背景だ。本書は、そうした彼らの生き様を描ききった書だと、注目を浴びた。

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