「年間1000人超の子どもが行方不明」“犯罪者”に狙われる《危険な場所》はどこ? 専門家が伝授する“究極の防犯対策”

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危険な場所
子どもの通学路を一度、確認してみてほしい。「危険な場所」はないだろうか?(写真:今井康一撮影)

2025年7月19日、千葉県で起きた女児誘拐未遂事件。

マンションの共有スペースで小学生の兄とその友人たちと遊んでいた女児が、20歳の男に「一緒にお話しするだけだから、大丈夫」などと手を引かれ、同施設の共有トイレに連れ込まれそうになったのだ。

事件を報じた千葉日報によると、異変に気づいた兄が友人に大人を呼ぶように指示を出し、自身は男と妹を追いかけてトイレの扉が閉まらないように押さえていたという。女児は駆けつけたマンションの関係者に保護された。

【写真で見る】「危険な場所」の特徴…あなたの子の通学路や遊び場は大丈夫?(8枚)

「年間1000人の子ども」が行方不明

このニュースが報じられると、ネットやSNS上で兄の勇敢な行動に称賛の声が集まった。本当にすばらしい対応だったと思う。

しかし、すべての子どもが同じように行動できるわけではない。しかも勇敢な兄もまだ小学生だ。無事でいられたのが奇跡だったとも言える。そして、もし誰にも気づかれず、女児が連れ去られていたら……。子を持つ親は不安になったことだろう。

この不安は、決して杞憂ではない。警察庁が2025年6月に発表した統計によると、2024年における9歳以下の行方不明者は1035人に上るという。

前の2024年調査では1115人だったので減ってはいるものの、この年の調査では前年比で50人以上も増加していたことが話題となった。少子化が進む現代において、1000人を超えているという事実は、かなりインパクトがあるものだ。

子どもを狙った犯罪は後を絶たず、その手口は年々巧妙化している。もはや「うちの子は大丈夫」という楽観は通用しない。では、私たちは愛する子どもたちを凶悪な犯罪から守るために、何を知り、何をすべきなのであろうか。

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