「年間1000人超の子どもが行方不明」“犯罪者”に狙われる《危険な場所》はどこ? 専門家が伝授する“究極の防犯対策”
最近、未就学児であっても身体の大きな子どもだった場合、性別の違う風呂やトイレに連れて行くことが物議をかもしがちな世の中である。親は肩身の狭い思いをしたくない、という気持ちもあるだろう。
だが、特にトイレは子どもを1人きりで行かせるのは、やはり避けるべきである。少なくとも、トイレの入り口までは親が付き添う習慣をつけたい。

また、防犯カメラがあるからといって安心しきるのも危険だ。たとえばエレベーター。防犯カメラもあるし、密室になる時間は短時間であるとしても、犯罪を犯そうとしている人間にとっては絶好の機会になる。
犯人は顔を隠して事に及ぶかもしれないし、降りた後を狙うかもしれない。「オートロックだから安心」という油断も禁物である。
住民の後について侵入し、エレベーターで同じ階に降り、部屋に押し入るという事件も発生している。子どもには「誰かがエレベーターに駆け込んできたら、忘れ物をしたふりをして一度降りる」といった具体的な行動を教えておくべきであろう。

「人目が多すぎる」場所も危ない
人目がない場所の例を挙げてきたが、“人目が多すぎる”という状況も実は危ない。
これから夏本番になるにつれ、その機会が増える花火大会やお祭り、新年の初詣など、人がごった返す場所では、親が少し目を離した隙にはぐれてしまったり、雑踏に紛れて連れ去られても気づかれにくかったりする。
もし知らない大人が子どもを連れ去ろうとし、多少抵抗されたとしても「子どもがぐずっているだけ」に見え、周囲も異変に気づきにくい状況が生まれてしまうのだ。
ただし、「怪しい人や知らない人にはついて行かないように」と、“人”を基準に危ないかどうかを判断させるのは、子どもには難しい。優しそうな女性であっても危険人物かもしれない。
それよりも、「場所」や「状況」で危険を判断する訓練が重要になる。暗がりや背丈よりも高い塀が続く道、大人同士が言い争いをしている場所など、大人であっても「嫌な感じがする」場所や状況からは、すぐに離れることを教えなければならない。

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