「褒める・叱る」子どもの未来を育むバランスの妙 子どもにとって最もよくないこと・辛いことは

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子どもの勉強を見守る母親
子どもの様子を見ながら、その子が挑戦しやすいような工夫や、学ぶことが面白いと思うような声かけを心がけたいものです(写真:Hakase / PIXTA)
長年、受験指導にあたり、数多くの親子を見守ってきた精神科医の和田秀樹氏は、子どもを育てる上で大事なことは子どもの自信を育むことだと言います。そのため「とにかく5歳までは褒めて褒めて、褒めまくること」だとする一方、愛情を持って子どもを叱ることの大切さについても説いています。和田氏の著書『5歳の壁: 語彙力で手に入れる、一生ものの思考力』から一部を抜粋し、子どもとの接し方について考えます。

子どもの「快体験」をつくる好循環

子どもというのは、良い循環に乗るとどんどん成長していきます。

良い循環というのは、このような繰り返しです。

わかる・できる
自信を持つ
子どもが自ら挑戦するようになる
多少できなくても、もう一度挑戦してみる
さらにできるようになる

子どもは何かを教えれば基本的にはできるようになりますが、わからない、できないとしたら、取り組んでいるもののどこかに理解できない部分があるということです。

したがって、もしうまくできない場合は、子どもがわからない部分を入念に見つけて、それを一つずつ解消していけばいいということです。

そして、子どもが理解できたら、「よくわかったね」「できるようになったね」と声をかけて、子どもに自信をつけてあげましょう。子どもは楽しい気分になり、もっとできるようになりたいと感じます。

これが学ぶことによる「快体験」というものです。

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