返事もしない「反抗期の子」どう声をかけるべきか 「言葉でのやりとり」にこだわっても解決しない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「不安定な感情」を表現する技術を身に付けることが重要だという(写真:Fast&Slow/PIXTA)
子育てをしている人なら誰しもが直面する「子どもの反抗期」ですが、小児科看護師で育児アドバイザーの下村弥沙妃氏によれば、「反抗する側の子どもも、心の奥底で親と同じかそれ以上に傷ついている」そうです。
そんな下村氏が、これまでの経験をもとにたどりついた「反抗期に避けたい声かけと、効果的な声かけ」について、同氏の著書『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ: 声かけは、注意が1割 信頼関係作りが9割』から、一部を抜粋・編集する形で紹介します。

反抗期は正常なことであり、子どもも傷ついている

いわゆる第二次性徴のホルモンバランスの乱れからくる精神的に不安定な時期を、一般的に反抗期と呼びます。体も大きくなった子どもの反抗的な言動に、どう対応したら良いか分からないという、思春期のお子さんを持つ親からのご相談はとても多いです。

子どもの反抗期に、親が傷つくことも大いにあります。反抗期がくるのは正常なことですが、自分や人を傷つける正当な理由にはなりませんよね。

それに、傷ついているのは親だけではありません。反抗する側の子どもも、心の奥底で親と同じかそれ以上に傷ついているのです。ですから、正しい対応の仕方を身に付けて、この不安定な反抗期という時期を乗り越えていきたいですね。

具体的な策としては、不安定な感情を表現する技術を身に付けること、それを素直に表出できる親子関係を築いていくこと、などが挙げられます。

では、反抗期に避けたい声かけと、効果的な声かけについて紹介していきましょう。

次ページ乱暴な言葉遣いをする子ども
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事