2本目:「褒める・叱る」子どもの未来を育むバランスの妙
「ニックネーム禁止」は短絡的な思考
子どもには早いうちから「考える力」=思考力を身につけてほしいところですが、その「考え」とは、柔軟で多角的なものであることが重要です。つまり、広い視野を持つということです。
たとえば、今の小学校ではいじめ防止のため子どもに他人の悪口を言わせないという指導方針になっています。それだけではなく、昨今は「ニックネーム禁止令」が出され、友だちを呼ぶ時は「○○さん」と名前で呼びなさいと指導している小学校も少なくありません。
その理由は、ニックネームがいじめのきっかけになるからだそうです。
確かに悪意のあるニックネームをつけられたら子どもが傷つきますから、そこは大人が気をつけて見る必要がありますし、場合によってはきちんと注意すべきですが、本来ニックネームというものは友だちや仲間同士で親しみを表すものであり、親密性を高めるきっかけになるものです。
すべてのニックネームを「いじめにつながるから禁止」とするのは、短絡的な思考でしかありません。
子どものいじめを恐れるなら、そんな表面的な禁止令よりも、子どもがいじめられた時にどうすべきか、人をいじめるとどうなるのかを徹底的にしっかり教えておくべきです。
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