「褒める・叱る」子どもの未来を育むバランスの妙 子どもにとって最もよくないこと・辛いことは
人間はこうした快体験がないと、物事を続けていくことができません。その反対に、悪い循環とは、このような繰り返しです。
できない時は、取り組んでいるもののどこかに理解できない部分があるのですが、悪い循環を繰り返す親は、子どもが理解できない部分を見つけようとすることも、それを解消しようとすることもしていません。
ただやみくもに「あなたはなぜこんなこともわからないの!」と子どもを責めるだけです。
こうなると、子どもは自分の力を信じることができなくなり、悲しい思いをします。
その結果、自分から勉強しようという意欲がなくなるので、なおさら勉強が苦手になってしまい、いわゆる「落ちこぼれ」というのは典型的にこうしたパターンから生まれます。
子どものSOSを見逃さずに寄り添う
ですから、子どもが親の思う通りにならなかったとしても、親の理想に合わせようとしたり叱ったりするのは、できる限り我慢した方がいいでしょう。
そして親は勉強がわからないという子どものSOSを見逃さず、そういう時こそ、ゆっくり丁寧に話を聞いてあげることが大切です。
さらに勉強法がその子に合わないと感じるのなら、やり方を変えてみることです。
親が家庭で子どもに教える最大のメリットは、一般的にいいとされる方法がその子に合わないと判断した場合に別の方法に変更できることです。それは学校や幼稚園、塾などでは難しいかもしれませんが、家庭でこそできることです。
また、子どもの脳というのは発達の真っ最中であり、いわば未熟な状態です。
その上、発達のスピードには個人差があり、周りの子ができても、その子だけできないということもあり得ることです。
そもそも未熟な脳への過度なストレスは、健やかな発達に悪影響となってしまうこともありますから、子どものうちはくれぐれも無理をさせない方がいいでしょう。
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