
脳は年を取ると、衰えるどころではありません。鍛えれば何歳からでも成長します(写真:Kazpon/PIXTA)
私たちは毎日たくさんの判断をしています。その中で、「ああしておけばよかった」とか「失敗したな」という「判断ミス」の経験は誰でもあるでしょう。ちょっとした判断のミスはつきものですが、そのミスが大事な仕事の案件の場合は、取り返しのつかない事態となることもあります。
判断が速くて正確な人と、判断ミスが多い人は何が違うのか? 人間の判断を司る「脳」の専門医である加藤俊徳氏の新刊『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』をもとに、3回にわたりお伝えしていきます。
脳は何歳からでも成長する
脳の研究を志してから、すでに50年が過ぎました。「脳番地」という新しい脳の捉え方を発見し、さらに1万人以上の人の脳をMRIの画像で解析し、研究するなかで、私自身が至った結論は以下の通りです。
①脳には人それぞれ個性があり、異なっている
②脳の形は変化する
③脳はいくつになっても成長を続ける
②脳の形は変化する
③脳はいくつになっても成長を続ける
従来の脳の常識は、脳は3歳くらいでほぼ完成し、20歳を過ぎるとあとは年齢とともに衰えていくと考えられていました。
ですが、私の脳研究の結果は、見事にそれを裏切るものとなりました。驚いたのは1人の人の脳を時系列で追っていくと、刺激や環境の変化に応じて、柔軟に変化していくことでした。
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