集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣 人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに

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集中力を上げる、簡単な方法を紹介します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
あなたの近くに、やたらと怒りっぽい人はいますか? もし「いる」なら要注意。脳内科医で医学博士の加藤俊徳氏は、「怒りっぽい人が近くにいる環境は、集中しにくい環境」だと語ります。
ただ一方で、加藤氏によれば、脳のパフォーマンスは習慣や環境に大きく左右されるので、「習慣や環境を変えると、脳は集中しやすくなる」ということもいえるのだそうです。
本稿では、加藤氏の著書『結局、集中力が9割 脳のプロが教える 誰でも集中力が最大化する方法』から、一部を抜粋・再構成する形で、今すぐ簡単に集中力を高める方法をお届けします。

集中力は「過去」からやってくる

集中力は、「過去からやってきている」と考えることができます。どういうことだと思いますか。「過去からやってくる」とは、「今日よりも前に自分がしてきた習慣(=過去)に影響を受けている」という意味です。

「いまの自分」が集中できない原因は、「過去の自分」にあります。

たとえば、睡眠不足のとき。「昨夜、徹夜をしたため、眠くてしかたがないとき」は、集中力を発揮できません。この場合、昨夜の出来事が「いま」に影響を及ぼしていることがわかります。

夕食をとる時間が遅い人(あるいは夕食から寝るまでの時間が短い人)は、入眠時に食物の消化が済んでいません。すると脳は、睡眠中も腸との連絡を密に取ろうとするため、休息できません。

「遅い時間に夕食をとる」という前日の悪習慣が「翌日の自分の脳」に負担をかけているわけです。

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