集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣 人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに

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◎毎日1時間歩く

歩行量は、1日約1時間(歩数なら約6000歩、距離なら4〜5㎞)が目安です。私の場合、「1日当たり4.5㎞以上」歩くように心がけています。個人的には、3㎞以下の日が続くと「やる気が起きない」「集中できない」「発想力が落ちる」「眠りが浅い」など、脳の働きが鈍くなります。

「たった5分」歩くだけでも、集中力は回復する

ただし、歩き慣れていない人が、最初から長い距離を歩くと体に痛みが出るので、「毎日継続して歩ける距離」を自分で見つけることが大切です。持病のある人は主治医に相談して、適切な量(時間・歩数・距離)を見つけるといいでしょう。

「集中力がなくなってきたな」と感じたら、「5分程度、歩く」だけでも効果があります。

(出所:『結局、集中力が9割 脳のプロが教える 誰でも集中力が最大化する方法』より)
◎歩く時間帯を意識する

歩く時間帯によって、脳番地の働き方を変えられます。

『結局、集中力が9割 脳のプロが教える 誰でも集中力が最大化する方法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

・朝……脳を覚醒させる

午前9時までに脳を覚醒させると、脳が正しいリズムで働くようになります(前述した概日リズム)。基本的には昼や夜より、「朝の散歩」がおすすめです。私も朝、散歩をしています。

・昼……気分転換をする

仕事をしているときは、おもに理解系脳番地を使っていますが、昼休みに散歩をして運動系脳番地を使うと、仕事で使っている脳番地を休めることができます。

・夕方(16〜18時)……リラックス

仕事終わりで脳が疲れているときは、人混みや店が乱立している場所を避けて歩いたほうが、脳に入る情報量を減らせるので、リラックスできます。

いかがでしょうか。脳の機能を高めるために、簡単にできる方法をいくつか紹介しました。できることから、チャレンジしてみてください。

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

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