
「なぜダサいシャツは絶滅しないのか」という議論がSNSで盛り上がっています。たしかに2000年代クールビズ導入期に見かけたデザインシャツを、20年経つ今なお量販店やプライベートブランドで見かけることも事実です。
色つきボタンや色・柄パーツで切り替わったビジネスシャツは、イタリアファッション全盛だった当時「ノージャケット姿を下着に見せない工夫」として広がりましたが、今は余計な装飾が好まれる時代でもありません。にもかかわらず、なぜガラパゴス的に定着しているのか。
その背景として「ビジネスシャツの正解」が言語化されていないことが関係していますので、今回は「令和におけるビジネスシャツの選び方」をあらためて解説します。
余計な装飾シャツを選ぶ消費者事情とは?
ビジネスシャツは、ジャケットとは違い、洗濯頻度が高いビジネスアイテムですが、毎回洗濯していたとしても、襟裏の皮脂は頑固な汚れとして残りがち。そこで襟裏に色がついているタイプは、つきやすい皮脂が目立たないということで、メンテナンスが楽という発想もあります。
またSNSを見る限り、地方のスーパーや量販店、プライベートブランドなどに、このようなシャツはなぜか多いという意見もあります。ですが、これらの販売チャネルでは、店頭の「目立ちやすさ」が購買行動につながるため、むしろ「余計な装飾」が戦略的に並んでいるというケースも考えられるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら