30分の熟考より「ひらめき」を信じることが良い判断を導くワケ――脳の専門医が教える《直感を大事にしたほうがいい理由》

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仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
判断が速くて正確な人と、判断ミスが多い人は何が違うのでしょうか?(写真:metamorworks/PIXTA)
私たちは毎日たくさんの判断をしています。その中で、「ああしておけばよかった」とか「失敗したな」という「判断ミス」の経験は誰でもあるでしょう。ちょっとした判断のミスはつきものですが、そのミスが大事な仕事の案件の場合は、取り返しのつかない事態となることもあります。
判断が速くて正確な人と、判断ミスが多い人は何が違うのか? 人間の判断を司る「脳」の専門医である加藤俊徳氏の新刊『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』をもとに、3回にわたりお伝えしていきます。

直感を大事にすべき理由

私は直感をとても大事にしています。

直感というのは、理詰めで考える思考とは違い、一瞬にして降りてくるものです。論理的に考えるときは左脳が中心に働きますが、直感的な思考を司るのは右脳です。

情報には、文字や論理、数字や数式のような「言語情報」と、それらによっては表現しえない感性や感覚、感情のような「非言語情報」があります。直感は非言語情報として、「なんだか嫌な感じがする」とか「不思議と心地いい」というように感覚的な形で知覚されます。

それゆえに、直感というと、なんだか眉唾で怪しいものだとか、頼りないものだと感じる人もいるかもしれません。たしかにロジカルに組み立てて導くものではないので、再現性も普遍性も乏しいといえるでしょう。

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