研究で実証された「脳は何歳からでも成長する!」 脳の専門医が明かす《判断力が上がる4つの脳習慣》

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

判断力をつけるという意味では、事件やニュースを「当事者」として捉え直してみることをお勧めします。

もし自分が被害者であったら、あるいは加害者であったら、どう感じ、どう行動するだろうか。当然ながら、第三者として距離を置いているときとは違った見方や感じ方、考え方になるはずです。

それまでは非難したり、批判したりしていただけだったのが、当事者になることで、こんなとき自分ならどうするだろうかと、自分事として真剣に考えるようになるでしょう。

頭が冴える時間を見つけよう

④判断が冴える「場所」と「時間」を作り出す

私自身は、完全な朝型人間です。毎日8時間半以上の睡眠を徹底しているため、朝の目覚めは、同じ60代ではおそらく考えられないほど良いほうでしょう。

頭がすっきりとした朝や午前中に、著作の執筆や論文を読むなど、創造的で重要な仕事の多くをこなしてしまうようにしています。

『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』
『仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

私は朝ですが、それぞれの人が自分の脳がもっとも冴えている時間帯があると思います。

まずは自分の脳の働き方をモニタリングしてみましょう。どの時間帯で頭が冴えるのかを調べてみるのです。そして、その時間に頭を使う仕事を入れていけばいいのです。

時間だけでなく、頭が冴える「場所」や「環境」も考えてみましょう。カフェにいるときが一番落ち着いて集中ができるとか、自然の多い場所や景色のいい場所に行くと頭がクリアになった気がするなど、人によってそんな特別な場所があると思います。

ベストな環境がすぐに思い浮かばないという人は、逆に自分にとって嫌な場所、集中できない場所はどこかを考えてみるのも方法です。自分が苦手な場所がわかれば、それとは逆の環境や場所を選択すればいいのです。

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事