「モノがいっぱいなのに散らかって見えない」築60年の一軒家で“素敵な1人暮らし”をする92歳が《断捨離しない》深い理由

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北国の暮らし
たくさんのお気に入りのモノに囲まれて暮らす、92歳の伊藤三重子さん(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)
これから人は100年生きるという。しかし、お金や孤独、健康不安がなく老後を迎えられる人はどれくらいいるだろう。年を取ることが怖いーー。
多くの人が漠然とした不安を抱く中、老後の人生こそ謳歌している人もいる。その元気は、気力は、生きがいは、いったいどのようにして手に入れたのか。本連載では、“後期高齢者”になってなお輝いている先達に、老後をサバイブするヒントを聞く。
今回は、前回に続き、92歳で「素敵な1人暮らし」をしている伊藤三重子さんにお話を伺った。
前回記事を読む→【「こんな老後を送りたい」「憧れしかない…」YouTubeで130万回も再生された、“若々しい92歳”の《素敵すぎる1人住まい》

中学校時代から書く日記は100冊以上

「孫に『おばあちゃんの映像を世界中の人が見ることができるんだよ』と言われて、心底びっくりしました」

伊藤三重子さん(92歳)は、3年前のYouTubeデビューをそう振り返る。いまや三重子さんは、孫のKuroさんが運営するYouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」の人気者。

築60年ほどのクラシカルな一軒家で暮らす、三重子さんの穏やかな日常に、世界中からコメントが届き、「いいね!」がつく。

三重子さんは1932年、西本願寺の開教師の両親のもと、三重県に生まれた。「上3人が男、その下はずらりと女が7人」という10人兄弟の三女。三重県生まれの三女だから、三重子と祖父が名づけたという。

学生時代は名前の漢字を聞かれるたびに、「“美恵子”みたいなきれいな字だったらよかったのに」と思っていたそうだが、今は故郷・三重県の三重子、いい名前だなと思う。

【写真を見る】確かにモノがいっぱい! でもオシャレすぎる、92歳の三重子さんが1人で暮らす「素敵な家の中」(14枚)
北国の暮らし
素敵なレンガ造りの一軒家で1人暮らしをしている(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)
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