「メールのccから外された」50代男性が働かない訳 「働かないおじさん」というレッテル貼りに苦悩

メールの「cc」から外される屈辱
私は“お荷物”ですか? 「働かないおじさん」という世間に流布する言葉は、ただの言葉ではありません。 人の内面に入り込み、周りに伝染させる威力を持つ、「呪いの言葉」です。
「あれこれ試してみたんですが、ダメですね。っていうか、客観的に見ると、私も何もしていないと思われているんじゃないかって。私がここにいること自体がお荷物なのか? 周りとか関係ないと思えば思うほど、気になってしまうんです」
こう切り出したのは、某大手企業に勤めていた白木さん(仮名)、50代の男性です。
白木さんは昨年、系列会社に出向になりました。役職定年をして、1年後の出来事です。片道、格安切符の辞令に、「ついに用無しか……」と落胆する一方で、「新天地はリセットするきっかけになる」と、決意を新たに意気込みました。
ところが、がんばれど、がんばれど手応えがない。自分に注がれる周囲の“まなざし”に自尊心が揺らぎ、真っ暗闇の回廊に入り込んでしまったそうです。
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