65歳定年後も輝く人とダメになる人の致命的差 昔の肩書きは忘れ「生きがい」で社会との接点を

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老後の3大不安「お金・健康・生きがい」を三位一体で解決するには?(写真:elise/PIXTA)
「第二の人生」を愉しく過ごすためには、定年前からの準備が大切と言われる。定年後の3大リスクは「お金・健康・生きがい」。その疑問や不安の正体を可視化し、解決策をまとめた『定年の教科書』より、3大リスクの中でも、特に向き合い方が難しく、誤解も多い「生きがい」について本書の一部を抜粋、再構成してお届けする。
定年後の時間は想像以上に長い。愉しく健康な老後を過ごすためのパスポートとも言える「生きがい」を持ち、自分の居場所をつくるにはどのような備えと、心構えが必要なのか。

定年後の時間は働いていた時間より長い!

老後生活というと、「お金」と「健康」の不安が真っ先に思い浮かびます。

ところが、いざ定年を迎え、第二の人生が始まって本当に困るのは「生きがい」なのです。「やることがない」状態が、もっとも大きな問題だといってもいいでしょう。

定年後の「お金」「健康」「生きがい」は、リンクしています。「生きがい」が見つからないと、精神的に不安定になります。病気を発症しやすくなり、健康問題に発展します。健康に問題が起こると介護などへつながり、ひいてはお金の心配も発生してきます。

つまり、どれかひとつに問題があってもダメなのです。必ず他の2つに影響が出て、3つのバランスが崩れる可能性が大きくなってしまいます。三位一体に組み合わさるからこそ、定年後の人生をバラ色に過ごすことができるのです。「ようやくのんびりできるんだから、生きがいなんてわざわざ探す必要ないよ」と思った方、定年後の時間を想像したことがありますか。

22歳から65歳までの43年間は働いています。会社に拘束されている時間が1日8時間で、年間250日働いたとしましょう。

8時間×250日×43年=8万6000時間

定年後は自由に使える時間が1日14時間だとして、それが365日あります。男性の65歳からの平均余命は約20年です。

14時間×365日×20年=10万2200時間

43年間会社で過ごした時間以上の時間が、定年後に待っているのです。

暇を持て余すというより、なにもしないで過ごすことが耐えがたくなるでしょう。

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