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アドビが買収に失敗したデザインツール「Figma」が新規上場へ。33歳の創業者が議決権75%を掌握

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本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

デザイン向けコラボレーションツールを提供する米国企業Figma(フィグマ)が、2025年7月1日に新規株式公開(IPO)の申請書類を提出しました。今年最大級のIPOの一つになることが期待されています。

Figmaといえば、約1年半前にAdobeによる約200億ドルでの買収提案が規制当局の反対で白紙撤回されたことが記憶に新しいところ。会社売却が難しくなったことで、Figmaは独立企業として株式を上場させる道を選びました。

デザインツールは以前から存在しましたが、クラウド上で高度なコラボレーションを行えるソリューションはありませんでした。Figmaは複数ユーザーがリアルタイムでUIデザインの編集やコメントを行えることが特徴。分断されがちだったワークフローを滑らかにつなぐ画期的な製品を作り上げました。

今では多くのUIデザイナーにとって必携ツールの一つとなったFigma。2024年の売上高はおよそ7.5億ドル(前年比48%増)と、日本円にして1,000億円を超える規模に拡大しています。本稿では、同社が今後どのような展開を目指しているのか、開示された資料をもとに紐解きます。

「デザインをすべての人に」― Figma創業物語とミッション

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