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誕生から2年…スレッズが日本で得た“意外な評判” 次に目指すは「インスタからの独立」、従来と異なる広告プラットフォームになる可能性も?

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Xに対するユーザーの不安が高まっていたタイミングでリリースされたスレッズ。大きな話題にはなっていないものの、徐々に個性を持ち始めているようだ(写真:Bloomberg)

Xの“対抗馬”として2023年7月にリリースされた、メタのテキスト型SNS「Threads(スレッズ)」。突然の誕生から2年の月日を経て、日本で意外なポジションを築きつつある。

メタによると、世界での月間利用者数は3月末時点で3.5億を超え、前年の倍に増加。なかでも日本はアクティブな利用者が多く、スレッズにとって成長戦略上、重要市場になっているという。

テキスト型SNSで圧倒的ユーザー数を誇るX(旧ツイッター)は、イーロン・マスク氏による買収後、仕様変更などが相次いだ。ちょうどユーザー間に不安が募っていた頃に誕生したスレッズは、サービス開始5日でユーザー数が1億人を突破したが、その後大きな話題になっていない。が、発言をめぐる争いや炎上が目立つXや、映え文化の最前線に立つインスタグラム(同じくメタが展開)とは別軸で、ユーザー拡大を図っているようだ。

スレッズは「ラジオのような感覚」

「仕事から帰ってきて、お風呂から出たらビールを飲みながらずっとスレッズをしている。スレッズはラジオを聴いているような、あるいは、カフェで隣の人たちの話を聞いているような感覚」。そう話すのは、インスタで25万人のフォロワーを持つ会社員のバヤコさんだ。

アパレル会社に勤めていることからインスタには洋服に関する投稿をしているが、スレッズはもっぱら「文字だけの投稿」で、日々の生活や考えていることなどについてつぶやく。インスタは洋服のプロとしての投稿なのに対して、スレッズは等身大の自分を出せる場、という位置付けだ。

7月9日、メタが開いた記者向けのラウンドテーブルでは、バヤコさんを含め、スレッズで活躍する3人のクリエーターが登壇した。いずれも、スレッズは仕事目的で利用しているというより、自身の胸の内を明かしたり、ほかのユーザーとのやり取りを楽しむために使っているという。

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