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Z世代が中国発「ラブブ」にハマる理由──「かわいい」だけじゃ説明できない、"共感される個性"の正体

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  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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左から芝浦工業大学柏高校3年:瀧澤煌、日下部虎太郎、芝浦工業大学建築学部建築学科4年:伊藤快周、大武慎之、宮坂隆之介

今回紹介した3つの事例は、いずれもZ世代の“リアルな憧れ”と“共感される個性”のあいだで揺れ動く感覚を象徴するものだ。流行の背景には、常に「共感できる距離感」「すぐマネできる手軽さ」「少しのアレンジの余地」といったキーワードが存在する。

こうした視点は、ビジネス展開においてZ世代との接点を築くうえで欠かせない突破口となるだろう。

浮かない範疇での個性

大学生、高校生の共同レポートはいかがでしたでしょうか? 

SNSで周囲とつながっているZ世代は、しきりに周りの目を気にしています。以前、ある企業と生理用品についてのインタビュー調査を女子高生にした時も、生理の辛さ以上に、「周りに今日生理だとバレたくない」という恐怖心を話していたことにその企業の方も驚いていました。

そうしたZ世代は、まさに今回の事例のような「浮かない範疇での個性」を求めているのです。

ちなみに、8月30日に、池袋のサンシャインシティー内に「TOP TOY」という中国のキャラクターショップができたので、私も初日に訪れましたが、多くの人がいました。

客層の大部分は日本のZ世代女子とインバウンドの外国人(「TOP TOY」は既に世界的にある程度有名なので)でした。

「TOP TOY」は2010年に設立され、中国ではあのラブブを売り出した「POPMART」のライバルです。

「TOP TOY」のキャラクターで、おそらくラブブの次にくるのは、「ノミ(Nommi)」と「メイメイ(MayMei)」でしょう。

この「TOP TOY」でもPOPMARTのラブブ同様、多くのキャラクターでブラインドボックス形式が採用されています。キャラクターの造形も含め、今のZ世代の心を掴む「浮かない個性」を体現できるアイテムになる可能性を大いに秘めているように思います。

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