62歳で大分から「東京移住」、初のマンション暮らしでトラブルも。東京生活は「大分の時より健康的」な理由とは?移住後8年たった現在の心境

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大井さん夫妻
東京に移住するにあたって、とにかく大変だったのが「家探し」だという(写真:今井康一撮影)
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老後の移住というと、リタイア後に都市から地方へ移住するイメージが強いですが、近年、子供のいる東京に地方から移住する人がじわりと増えています(内閣府経済社会総合研究所『高齢者の居住地移動の特徴と変化』より)。
ただ、年を重ねてから初めて東京に住むとなると、子供のそばで暮らせる安心感がある一方、生活に適応できるかといった不安や、住み慣れた街を離れる寂しさなどが立ちはだかり、なかなか決断できるものではありません。
そこで本連載では、その“勇気ある決断”をした経験者たち(もしくはその子)の話を聞き、移住を考えている人の参考になるお話をお届けします。
初回となる今回は、大分から東京に移住を果たした大井さん夫妻と娘さんにお話を聞いた。
(この記事は後編です。前編62歳で大分から「東京移住」夫婦が決断した理由

家はあっという間に売却

大分県から東京に移住することを決め、本格的な準備を始めた大井夫妻。だが、移住するまでにはさまざまな問題が浮かび上がった。まず移住に際しての課題となるのが、現在住んでいる家の処分である。大井春美さんが経緯を説明する。

「大分市の家は、土地と建物で300万くらいかと思っていましたが、Uターンを考えている人の目に留まり、結局1150万円で売れました。築32年ほどでしたが、私も妻もリフォームが好きで日頃から家を手入れしていたのが良かったようです。しかも売りに出してから1カ月もしないうちに売れました」

本連載では、首都圏エリアにお住まいの方を対象に取材にご協力いただける方を募集しています(取材は可能な限り対面での取材とさせていただき、難しい場合はオンラインで行います。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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