アートのインスピレーションを得るために、どんなに忙しくても「ぼーっとする」という宮川さんの決意は、そんな現代社会への抵抗のようにも感じる。
自己を確立してオリジナルな表現を目指す
宮川さんに今後の目標を聞くと「軽く見られない存在になりたい」と言った。30代を迎えた宮川さんは、クリエイティブな分野で自分自身のポジションを確立したいと考えている。
「今までの作品でいくつか賞を取りましたけれど、もっと上の、グランプリや最優秀賞を狙いたい。僕だから出せる色や、対象の切り取り方を突き詰めていきたいです。
思い返すと父がよく『人並になるな』と言っていたんです。僕はまだ父に人並以上だとは認められていないので、それが悔しいですね」
洗練された柔らかな物腰が印象的な宮川さん。しかし、話を聞くうちに、その奥には強い意志と情熱があるのがわかる。観葉植物とビンテージ家具に彩られた都会のオアシスのような部屋で、宮川さんは戦略的に「品位あふれる閑暇」を過ごしている。
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