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「品位あふれる閑暇」を楽しむ家賃6.5万円の部屋 学生時代の経験で鍛えられた自己投資の感覚

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  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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アートのインスピレーションを得るために、どんなに忙しくても「ぼーっとする」という宮川さんの決意は、そんな現代社会への抵抗のようにも感じる。

自己を確立してオリジナルな表現を目指す

宮川さんに今後の目標を聞くと「軽く見られない存在になりたい」と言った。30代を迎えた宮川さんは、クリエイティブな分野で自分自身のポジションを確立したいと考えている。

「今までの作品でいくつか賞を取りましたけれど、もっと上の、グランプリや最優秀賞を狙いたい。僕だから出せる色や、対象の切り取り方を突き詰めていきたいです。

思い返すと父がよく『人並になるな』と言っていたんです。僕はまだ父に人並以上だとは認められていないので、それが悔しいですね」

洗練された柔らかな物腰が印象的な宮川さん。しかし、話を聞くうちに、その奥には強い意志と情熱があるのがわかる。観葉植物とビンテージ家具に彩られた都会のオアシスのような部屋で、宮川さんは戦略的に「品位あふれる閑暇」を過ごしている。

【写真】宮川さんのひとり暮らしの様子や、手がけたアート作品など(12枚)
(左)宮川さんのZINE(ジン)と呼ばれる自主制作物は、生々しさとストリート感がある作風が印象的。「NYで活動するチャド・ムーアという写真家が好きで、「IMA next」というコンペで審査員のチャドから賞をもらったときはうれしかったです」 / (右)「作業ディスクに飾った電飾に光がともるのは、相当追い詰められているときです」(いずれも撮影:今井康一)
昔、飲食店で働いていたので料理は得意。「カジュアルフレンチの店で働いていたんですが、なんでも作れます。丼でも、カレーでも」(撮影:今井康一)
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