
婚活を始めた2人の30代女子の声とは……(写真:Pangaea/PIXTA)
6月に発表された厚生労働省の「人口動態統計(速報)」によると、2024年の合計特殊出生率は1.15。前年(2023年)の1.20からさらに低下し、過去最低となったが、ここに立ちはだかっているのが、「結婚する人が減っている」という事実だ。
婚姻数は、1973年から年々減り続け、2024年は一時的には回復したものの、それが長期的な流れを変える兆しにはなっていない。なぜなら、結婚を選ぶ人自体が減り続けているという構造的な問題が、根深く存在しているからだ。
仲人として、婚活現場に関わる筆者が、婚活者のリアルな声を交えながらテーマ別に婚活を考えていく連載。今回は、なぜ結婚離れが起きているのかを考えながら、それでも「結婚したい」と思っている人たちがいることを、伝えたい。
なぜ婚姻率は低下していくのか
いわゆる“結婚離れ”が目に見えて進み始めたのは、2000年代に入ってからなのだが、この数字の裏には、さまざまな社会的背景や、個人の価値観の変化があるように思う。
まず若者が結婚しなくなったのは、結婚に対する価値観の多様化が急激に進んだからだろう。それによって、“結婚=幸せ”の神話が崩れた。
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