【春ドラマ視聴率TOP10】盛り上がりに欠けた4月期だが健闘作も 酷評だった『キャスター』は何位?『なんで私が神説教』『べらぼう』は?

4月期ドラマの平均世帯視聴率の全話平均が出揃った。
振り返ってみると、飛び抜けた人気作のない、世の中的な話題性に欠けたクールだったように感じる。数字を2桁に乗せたのは、日曜劇場『キャスター』(TBS系)のみ。全体的に低調なまま、終盤でも大きな盛り上がりは見られなかった。
戦争へ踏み込んだ朝ドラ『あんぱん』の気概
そんな中、ここ最近でとくに評価が高まっているのがNHK朝ドラ『あんぱん』だ。
3月末のスタート当初の主人公・朝田のぶの幼少期の物語から、昭和初期の時代背景と登場人物のキャラクターを、さまざまなエピソードを交えながらわかりやすく伝え、続く青年期もその流れをうまく引き継ぎ、昭和初期の家族と2人の若者(のぶと嵩)の葛藤や喜びを温かく描いた。
主人公ののぶを演じる今田美桜、柳井嵩役の北村匠海の芝居がとくに好評だ。対照的な性格の2人それぞれの心の内がじんわりと伝わってくるような好演が物語の軸になっている。
加えて、朝田家の三姉妹の愛らしさも話題になった。長女ののぶ、次女の蘭子(河合優実)、三女のメイコ(原菜乃華)の何気ない日常から、細やかな恋模様まで、昭和初期の戦前を慎ましく生きる家族の微笑ましくも愛らしいやりとりや、お互いを思いやる心優しい姿が視聴者の心を打った。

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