両親からの理解が得られず、学費を出してもらえず…
「両親は高卒でわたしと妹を育て上げたため、『女の子だから』というよりも『大学に行かなくても社会で活躍できるんだ』という考え方の持ち主でした。でも、私の中では『大学に進学しないで社会に出る』ことが想像できなくて。そんな両親の考え方の押し付けや生活管理の厳しさに反発するようになってからは、親子関係があまり良くなくなってしまい、そこから解放されたいという思いも生まれました」
そう語るのは、主婦、会社員を経て、現在は大学教員として働く畠中菜帆さん(仮名・48歳)。今年に入って、日本学生支援機構(JASSO)から借りていた奨学金850万円を完済している。
関東地方出身の彼女が育ったのは、父はサラリーマン、母は専業主婦、そして妹という家庭。両親は大学進学に肯定的ではなかったが、畠中さんが通っていた高校は地元の公立進学校で、周りの友人たちは当たり前のように「卒業後は東京の大学に進学する」という雰囲気だった。



















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