「本当に返していけるのか?」→「わずか5年で完済!」 就職と同時に200万円の借金を背負った22歳女性、それでも"余裕を持って返せた"ワケ

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「中学生のころ、将来は建築の道に進もうと決めました。もともと、いろいろな職業に興味があり、将来何になるか迷うと困ると思ったので、早めに進路を定めて工業高校に進学しました」

年代によって工業高校は「不良たちが集まる」というイメージもあるかもしれないが、中川さんが通っていた高校はむしろ堅実で真面目な学生が多かった。

ただ、地方国立大学への進学者は学年で1〜2人程度。指定校推薦で進む生徒がわずかにいる程度で、大多数は一流メーカーへ高卒での就職を目指すのが“成功ルート”とされていた。

そんな中で、中川さんは県内の「職業能力開発大学校」への進学を選んだ。

「普通の大学が文部科学省の管轄であるのに対し、この学校は厚生労働省の所管で、就職に特化した実践的な技術を学べる“就職予備校”のような場所です。学位や博士号は取得できませんが、雇用条件という面では“大学卒業と同等の資格”は得られます。ただし、厳密には大卒とは認められない、少し特殊な位置づけなんです」

「職業能力開発大学校」はどんな教育機関?

厚生労働省所管の「省庁大学校」は、「ものづくり」に関する高度な技能者や「職業訓練指導員(テクノインストラクター)」を養成する、実践的な技術教育を行う高等教育機関である。

学校教育法に基づく大学とは異なり、実践的な実験・実習に重点を置いており、卒業と同時に学士(生産技術)や職業訓練指導員免許(国家資格)を取得できるのが特徴だ。

この大学校には2年課程と4年課程があり、中川さんは4年課程を選んだ。実は高校卒業後は就職と進学との間で迷っていたが、18歳だった中川さんは働くことへの漠然とした不安を抱えていた。それに、社会はリーマンショックの影響を受けていたこともあり、「就職率100%」をうたうこの大学校に進学を決めたという。そもそも、大学校の学費は国公立大学と比較しても格段に安い。

「家庭の方針としても『進学するなら国立、なるべくお金のかからない道を』という考え方でした」

しかし、職業能力開発大学校は、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度の対象外。そのため中川さんは、厚労省の「技能者育成資金融資制度」で100万円、さらに地元の公益財団法人から貸与型奨学金(有利子)として100万円を借り、合計200万円の奨学金を利用した。

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