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AIの巨象と化した「オラクル」、業績急拡大の背景。さらに巨大なAI推論市場が到来すると予測

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本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください

米オラクルが9月9日(現地時間)、2025年6〜8月の決算を発表。将来収益の先行指標となる残存履行義務(RPO)が前年同期比359%増の4,550億ドル(約68兆円)に達し、市場の注目を集めました。昨日の株価は36%もの高騰。企業価値が一夜にして40兆円近くも膨らんでいます。

グループ全体の四半期売上は149億ドル(前年比12%増)に拡大。クラウドインフラ(IaaS)事業が33億ドル(同55%増)に拡大した一方、ソフトウェア事業の売上高は57億ドル(同1%減)にとどまりました。

急拡大の背景には、AIモデルの訓練に必要な大規模クラウドインフラの契約があります。サフラ・カッツCEOは決算発表で、OpenAIやxAI、Metaとの大型契約を締結したと表明。「オラクルはAIワークロードの行きつけの場所になった」と述べ、旺盛な需要を掴んでいることをアピールしました。

創業者のラリー・エリソン会長兼CTOは、現在の「AI訓練」市場よりもさらに巨大な「AI推論」市場が到来すると予測します。次なる市場を見据え、企業の持つデータをAIモデルと連携できる「Oracle AI Database」を発表。今回は、そんなオラクルの最新決算について紹介します。

四半期で3170億ドル増、地殻変動を物語る受注残

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