

米国の大手テクノロジー企業、オラクルが驚異的な成長で市場をおどろかせました。2025年3〜5月期のクラウド収益は67億ドル(前年比27%増)に達し、特にクラウド基盤(OCI)部門は52%増の30億ドルと急拡大しました。
躍進の背景には、生成AIブームに乗った需要拡大があります。同社は人工知能(AI)ワークロードに特化した顧客を積極的に取り込み、クラウドでAIを活用しやすい環境を整えてきました。

創業者のラリー・エリソン会長は「世界の価値あるデータの大半はOracleデータベースにある」と指摘。それをAIモデルで活用するというアプローチは他社に真似できないと豪語しました。ベクトル検索などAI対応型に進化させ、企業が自社データと生成AIを統合しやすい施策を続けています。
マルチクラウド戦略も奏功しています。OracleデータベースはAWSやAzure上でも利用でき、既存システム連携の安全な選択肢としてOCIが採用されるケースが増加。エリソン氏は「競合他社から買うよりOracle一社に統合した方が利点が大きい」と述べ、自信をうかがわせます。
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