

本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください
2025年に入り、アメリカ発の「後払い(BNPL)」サービス企業であるセズル(Sezzle Inc.)が好業績を叩き出し、株式市場の注目を集めています。
2025年1〜3月期決算で、売上高は前年比123%増の1億ドル。純利益も前年の4倍超に拡大しました。経営陣は通年の業績見通しを大幅に上方修正し、純利益ガイダンスを従来予想の8040万ドルから50%増の1.2億ドルに引き上げました。

BNPLは、コロナ禍の「巣ごもり特需」で注目を集めました。ところが2022年前後からは市況が悪化。セズルも2022年にはオーストラリアのZip社による買収計画が白紙撤回された経緯があります。しかしその後、セズルは2023年に黒字転換。そこからの快進撃ですから、投資家も驚いたに違いありません。
急成長の陰には逆風もありました。2024年末には空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチがレポートを出し、株価が一時23%以上も下落。同社はこれらの指摘を「誤解を招くもので文脈を無視している」と強く否定しました。本記事では、そんなセズルの近況をご紹介します。
逆境を跳ね返した急成長BNPL「Sezzle」──WebBank連携で加速
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