「敗北確率75%」に挑む"トランプ政権の正念場" ベネズエラ攻撃、グリーンランド領有の背後に渦巻く「トランプの思惑」とは

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在任中にノーベル平和賞を受賞したセオドア=ローズヴェルトは「レジェンド」大統領のひとりで、ラシュモア山に彫られている(写真:iofoto/PIXTA)
2026年に入り、トランプ米大統領によるベネズエラへの攻撃、グリーンランド領有の方針というニュースに世界が衝撃を受けた。『一度読んだら絶対に忘れないアメリカ史の教科書』を上梓した山﨑圭一氏によると、トランプの思惑は、アメリカの歴史を振り返ることで読み解くことができるという。

世界を"かき乱す”行動の裏に隠された戦略

この文章を書いている2026年2月、日本では第51回衆議院議員総選挙が行われ、自民党が歴史的圧勝をおさめました。そして現在、海を渡ったアメリカでも、大きな政治的イベントを控えています。

それが、2026年の11月3日に行われるアメリカの中間選挙です。このとき、連邦議会では上院の3分の1、下院の全議席が改選されます。この中間選挙は4年ごとの大統領選挙の間に実施される、政権に対する評価という意味合いを持つ選挙です。

この中間選挙に、トランプ大統領率いる共和党が敗北する確率はズバリ、75%です。この「敗北確率75%」とは、戦後のアメリカの中間選挙において、大統領が率いる政党が上下院の両方の多数の議席を獲得できなかったという確率です。

戦後のアメリカの中間選挙は今まで20回行われましたが、そのうち、大統領が率いる政党が上下院とも多数の議席を獲得したのは5回しかありません。

もちろんこれは、現政権の支持率や、現在の情勢を考慮に入れていない、「日本シリーズで第1戦を勝利したチームの優勝確率は61%」というようなものと同じで、根拠のない数値です。しかし、それだけ大統領の側が中間選挙で勝ちをおさめるということは難しいことなのです。

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