文部科学省の調べによると、短期大学の卒業生約4万人のうち3千人が4年制大学に編入学している(24年度)。短期大学を2年で卒業し、3年次編入学をすれば、合計4年で社会に出ることができるので、同期に後れを取らないことが魅力の1つともなっている。

前述の2校の短期大学部のほか、編入学に力を入れる短期大学も少なくない。「編入学の新短」をキャッチフレーズに掲げるのは群馬県の新島学園短期大学。同志社大の創立者・新島襄の生誕の地、安中市に本部を置き、キリスト教精神に基づく人格教育を行う。
「推薦編入学」の指定校も
24年3月の卒業生122人のうち35人が大学に編入学し、公立の高崎経済大学に13人を送り込んでいる。特徴は「推薦編入学の指定校」となっていることだ。同志社大のほか法政大学、国立音楽大学などの指定校となっており、推薦で編入学できる。大学から他大学への編入学は「欠員募集」として行われることが大半で、毎年決まった募集があるわけではない。文科省でも、まとまった統計は持っていないようだ。
目を引くのは、高等専門学校(高専)だ。
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