――ウナギ属がワシントン条約に掲載された場合、調達にどのような影響があるでしょうか。中国が輸出許可書を発行しないなどのリスクも考えられます。
書類上の手間が増え、より手続きに時間がかかることになれば、当然その分のコストは乗っかってくるだろう。一方、中国との話をすれば、売りたい中国と買いたい日本という関係性が成り立っている。中国もワシントン条約への掲載には反対の立場なので、現時点で過剰な心配はしていない。
うちだけが仕入れられないとか、コストが上がる事態になったら困るが、状況はほかのウナギ屋にとっても同じだ。しかも、「鰻の成瀬」では冷凍の加工品を輸入していて賞味期限は長い。仕入れが一定程度遅れたとしても、大きな影響はないとみている。
「穴子の成瀬」「マグロの成瀬」の可能性
――近年は原料価格が高騰しているにもかかわらず、事業を開始した2019年から、うな重の最低価格は1600円を維持しています。
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