

本連載「Strainer Report」はわかりやすい図表に定評のあるストレイナーの決算分析記事のうち、海外企業に関するレポートを掲載しています。詳細はStrainerをご覧ください
米国のヘルスケア最大手であるユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が、経営の大きな転換点を迎えています。同社は2025年4月17日の1〜3月期決算発表で通期業績見通しを下方修正し、市場に最初の驚きを与えました。
しかし事態はそれで終わらず、約1か月後となる5月13日には緊急のカンファレンスコールを開催。CEOの交代を電撃的に発表したのです。一連の動きは投資家を失望させ、4月から8月までにかけて株価は半減しました。
そんな状況下の8月15日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが、第2四半期(4~6月)にユナイテッドヘルスの株式を約16億ドル分、新たに取得していたことが明らかになりました。このニュースを受け、同日の株価は前日比で約12%急騰し、市場の関心の高さがうかがえます。
果たしてユナイテッドヘルス・グループに何が起こっているのでしょうか。「投資の神様」はなぜ、市場が悲観に暮れるこの巨大企業に資金を投じたのでしょうか。今回の記事では、同社について簡単に紹介した上で、直近の業績動向やCEO交代の顛末を紐解き、その背景を探ります。
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