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採算が取れる業界構造への脱皮を図る建設業 鹿島、西松建設、戸田建設、LIXIL、ダイキン…

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原材料価格やエネルギー費用の高騰、賃金の上昇が、あらゆる業界のサプライチェーンの持続性を揺るがしている。

ビル街での工事現場の様子
鉄鋼材やガラスなどの資材調達は、直接取引か商社経由が大半だ(撮影:今井康一)

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企業がどこからどれだけ調達しているか。そしてどこに販売しているか。本特集では会社四季報記者が日頃の取材や産業連関表を基に、56業界のサプライチェーンを“見える化”した。

全国48万社、就業者数480万人──。建設業は多種多様な工事を担うこともあり、数多くのゼネコン、専門工事業者が全国に裾野を広げる。サプライチェーン構造も種類に富む。建設工事で使用される主要な資材には、次のようなものがある。

セメント・コンクリート(生コン)、鉄筋や鋼材といった鉄鋼材、型枠材や内装用の木材、そしてガラス、アルミサッシ、タイル、断熱材、石材などの建材、さらには空調設備や配管材、電線、照明器具に代表される設備関連資材。ほかにも、防水材や塗料、接着剤、アスファルトといったものがある。

多くの資材は卸売業者を通じて調達

資材調達のルートは大きく分けて2つある。

まずは直接調達。鉄鋼材などの特定の資材は、メーカーから直接調達されることがある。生コンは時間が経つと固まることから運搬時間に制約がある。そのため、地域の生コン工場から直接調達するケースが多い。

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