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図解で読み解く産業構造②「パソコン」「ビール類」 パナソニック、ノジマ、アサヒ、サッポロ…

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米中対立など地政学リスクの高まりを受けて、サプライチェーンを経済安全保障の観点から見直す動きが加速している。

ノートパソコンを操作するビジネスパーソン
(写真:YAMATO / PIXTA)

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企業がどこからどれだけ調達しているか。そしてどこに販売しているか。本特集では会社四季報記者が日頃の取材や産業連関表を基に、56業界のサプライチェーンを“見える化”した。

パソコン|部品から組み立てまで中国依存

かつて日本の大手電機メーカーが世界の市場で覇権を争ったパソコン業界。だが、2000年代後半から各メーカーの撤退が相次いだ。

その中でも、パナソニック ホールディングス(6752)系のパナソニック コネクトは兵庫県神戸市の自社工場で「レッツノート」を製造、販売している。ほかにも、25年1月に家電量販大手のノジマ(7419)が買収したVAIOが一部モデルを長野県の自社工場で製造する。

NECと富士通は国内で生産をしているものの、中国のPC大手、レノボが過半出資するそれぞれの合弁会社にパソコン事業を移管。その結果、日本のパソコン産業はほとんどが、中国からの輸入に依存している状況だ。

コロナ禍では、サプライチェーンの混乱によりパソコンや関連部品の輸入が止まり、一部のメーカーでは品切れが長期間続くなど影響も出た。

地政学リスクの高まりなどで輸入が滞ることになれば、今後も影響の顕在化は避けられそうにない。

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