ビールなどアルコール飲料市場にとっては大きな転換点に。
「ビール離れ」が叫ばれて久しく、消費が減少傾向にあったビール市場に、一躍復権のチャンスが訪れている。
2023年10月の酒税改正では、ビールが減税、比較的安価な「第三のビール」(新ジャンル)は増税になった。
両製品の価格差が縮まったことで、同10月のビール販売量は市場全体で前年同月比59%と大きく伸びた。税改正に合わせて各社がビールの新商品を続々と発売したことに加え、既存品も好調だった。この勢いは、24年に入っても続きそうだ。
酒税改正の追い風を最も受けそうなのが、もともとビールに強いアサヒビールだ。
同社の酒類事業において、ビールは売上金額の53%を占めるのに対し新ジャンルは15%、発泡酒は7%にとどまる(22年)。店頭の市場シェアを見ても、柱の「スーパードライ」を軸にトップ10に同社の製品が多くランクインしている。
地盤をさらに強化すべく新商品を投入
この地盤をさらに強化すべく、10月に同社が投入したのが「スーパードライ ドライクリスタル」だ。日本のビールはアルコール度数が5%程度のものが多いが、本製品の度数は3.5%。より気軽に飲酒したい層の取り込みを狙う。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら