消費者の節約志向が根強い中、各社は価格戦略に苦悩している。
鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
パンや菓子、調味料、乳製品など、あらゆる食品が値上がりし、2022〜23年の食品業界は未曾有の値上げラッシュとなった。消費者の懐は痛むばかりだったが、足元では値上げも一服する兆しが見えている。
昨今の原材料高は半端なものではなかった。ウクライナ情勢に伴い小麦や食用油が値上がり。原油高で包装資材や容器も高騰し、物流費も上昇。円安も追い打ちに。業務効率化などでは吸収できず、各社はたまらず値上げに動いた。
帝国データバンクの調査によると、値上げ品目は22年6月以降、月に2000品目を超え、同10月にはピークとなる7864品目に達した。23年に入っても2月に5639品目、4月に5256品目などラッシュは続いた。
値上げはピークアウト
その後は、10月は4757品目と多かったが、全体ではピークアウトの傾向が見られる。多くの場合、値上げは3カ月ほど前に公表される。11月末時点で大規模な値上げを掲げる企業は少なく、24年初はようやく一息つけそうだ。
背景にはメーカーの業績改善がある。
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