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値上げで客離れ、24年外食は「値下げラッシュ」か 増加する訪日外国人客は高単価に寛容だが…

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「値上げの2023年」から一転する動きになるか。

賑わう夜の飲食店
2023年の年末は、4年ぶりに夜の飲食店街に活気が戻った

特集「2024大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
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「値段が上がっていない食材なんてないですからね」

外食業界関係者は口をそろえて嘆く。牛肉価格は一度落ち着いたものの、再び上昇傾向にある。物価高の逆風は強烈だ。

その一方で、人流回復という追い風も吹く。2023年5月に新型コロナウイルスが感染症法上の第5類に分類されて以降、外食を利用する人が増えた。円安の影響で、訪日外国人客も増えている。

繁忙になり収益機会が増える一方で、材料高に苦しむ外食各社。まず取り組んでいるのが費用削減だ。

その筆頭がDX。配膳ロボット、注文用タッチパネル、モバイルオーダーなど、IT機器を導入し、店舗運営の効率化を図る。コロナ前から深刻だった人手不足の解消やサービスの向上を狙って、開発を進めていた。

「すき家」はタッチパネルをほぼ全店に導入

物語コーポレーションが運営する「焼肉きんぐ」は、21年の1月から配膳ロボットを導入。回転ずしのように注文品が運ばれてくるレーンも11店舗に導入している。ゼンショーホールディングスが運営する「すき家」は、注文用のタッチパネルを22年11月までにほぼ全店に導入した。

「ガスト」などを運営するすかいらーくホールディングスは、材料を一括で大量購入し、しかも長期契約をすることで材料費を抑制。物流の効率化なども進め、23年1〜9月で34.7億円の費用を削減した。

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