人手不足の解消や多様な人材の育成。ゼネコン各社は待ったなしの課題にどう立ち向かうのか。
ゼネコンの働き方改革は急務だ。ここ数年、3%以上の賃上げを実施してきたゼネコンは多く、賃金は上昇傾向にある。にもかかわらず人手不足が続き、若者の流入不足が続いている。
「Z世代といわれる若い層は、仕事を通じてスキルアップし自分の市場価値を上げたい、という考えがある。同時に職場に働きやすさも求める」と、転職サービス「doda」の桜井貴史副編集長は語る。
若手の入職者を増やすには、労働環境を改善し、スキルアップにもつながる職場であることをアピールしていく必要がある。ゼネコン各社は具体的にどのような手を打っているのか見ていこう。
鹿島|進化する自動化施工システム
ピーピーピー。ガーガーガー。鹿島が手がける成瀬ダム(秋田県)の工事では、ダンプトラックやブルドーザーなど多くの重機が動いている。この現場では最大14台の重機が自動運転で作業する。
重機がプログラムどおりに動いているかどうかは、現場から約400キロメートル離れた、鹿島西湘実験フィールド(神奈川県)の管制室で監視されている。
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