中堅ゼネコンが始めたCM「建設LOVE!奥村くみ」が大ヒット。「きつい職業」のイメージは変わるか。
「テレビCMをせっかくやるのならば、中途半端はやめよう。積極的に、継続的にやろうと考えた」。そう語るのは中堅ゼネコン、奥村組の奥村太加典(たかのり)社長だ。
奥村組は1907年(明治40年)創業の老舗ゼネコンで、大阪市阿倍野区に本社を構える。これまで、なにわのシンボルである通天閣(2代目)や奈良県庁舎などを建築してきた。日本初の実用免震ビルを竣工し、トンネル技術にも強みを持つ。
堅実経営を貫いてきた一方で、売上高は2494億円(2022年度)と、ゼネコントップの鹿島(同売上高2兆3915億円)と比べると10分の1の規模でしかない。
「ド」がつくほどのストレートな内容で勝負
規模では大手に劣る奥村組だが、現在、建設業界内の注目度は最も高いと言っても過言ではない。「奥村さんはすごい」。業界関係者は口々にこう語る。
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