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日立 「出世の掟」は超厳しいが「えこひいき」なし 課長クラスで年収1000万円、仕事もハードに

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優秀な人材を、公正に競わせ、上層に引き上げる仕組みがある。

リーダー候補生の研修の様子
リーダー候補生の研修風景(写真:日立製作所)

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史上最大の赤字を機に聖域なき改革を徹底。グローバル、デジタル、ガバナンスの面で、もはや“伝統的日本企業”とは呼べないほどの変貌を遂げた日立製作所。
日本企業は日立から何を学ぶべきか。『週刊東洋経済』3月9日号の第1特集は「シン・日立に学べ」

※2024年3月8日(金)6:00までは無料で全文をご覧いただけます
週刊東洋経済 2024年3/9号(シン・日立に学べ) [雑誌]
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所管省庁との折衝、役員会への報告、適時開示の準備……。

日立製作所で何年もリスク案件となっていた電力プロジェクトの、うんざりするような事後処理が一服し、本社管理部門で担当をしていた40代後半のT氏にも、やっと異動のチャンスが訪れた。

だが新部署でも一息つけはしなかった。待っていた役職は、デジタルシステム&サービス部門のとある管理部署のトップ。部門の経営会議に出ると自分が最年少だった。次世代リーダー候補としての新たな試練が、会社からT氏に課されたのだった。

険しい日立の出世街道だが、若手のうちはまだ穏やかだ。

出世競争の本番は30代半ばから

総合職で入社した新卒社員の場合、30歳前後で就任する主任までは、同年代でさほど差がつかず段階的に昇進していく。  

出世競争の本番は、30代半ば、管理職の課長級になってからだ。

年収は1000万円の大台に乗る一方、仕事もひときわハードになる。日立のシステム部門で働く30代の主任社員は「課長は大変すぎる」と話す。「自分のプロジェクトのマネジメントをしながら、予算管理をし、部下のマネジメントや人事もしないといけない」。

転職などで部署に欠員が出た場合、人事部門に掛け合って補充の手配をするのも管理職の仕事だ。

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