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日立会長「世界で戦える人材がまだまだ足りない」 「日本の原子力再編には政府の大方針が必要」

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日立製作所の改革を牽引した東原敏昭会長は何を語るか。

日立製作所 取締役会長兼代表執行役 東原敏昭氏
東原敏昭(ひがしはら・としあき)/日立製作所 取締役会長兼代表執行役。1977年徳島大学卒、日立製作所入社。99年大みか電機本部交通システム設計部長、2006年情報・通信グループCOO、07年執行役常務。14年代表執行役社長COO。16年同CEO。22年から現職(撮影:尾形文繁)

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史上最大の赤字を機に聖域なき改革を徹底。グローバル、デジタル、ガバナンスの面で、もはや“伝統的日本企業”とは呼べないほどの変貌を遂げた日立製作所。
日本企業は日立から何を学ぶべきか。『週刊東洋経済』3月9日号の第1特集は「シン・日立に学べ」
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2014年に社長に就任し日立製作所の経営トップに立ってから、間もなく10年になる東原敏昭会長。この間の改革で日立は大きく姿を変えた。さらなる成長のためには何が必要か。

 

──投資家や同業他社は、日立は改革に成功したと見ています。

16年のCEO就任当時、株価は2600円前後だったが、今は約5倍。私のときに仕込んだものが今だんだんと認められてきた。うれしいことだ。

なぜ、日立で経営改革ができたかというと、川村隆・元会長や中西宏明・元会長が掲げたビジョンを現場まで降りていって実行できたからだろう。

日本の大手企業にもビジョナリーな人がいると思うが、ビジョンを打ち出す人と実行する人とにギャップがあるように思う。日立では私が社長の時代に会社の末端まで「将来こうする」ということを具体的に実行する体制が取れた。

ウミを出し切る改革者がいたかどうか

──重電分野で双璧だった東芝は経営の混乱が続き、23年12月に非上場化しました。同時期の経営者としてどう見ていますか。

自分のことをするので精いっぱい。東芝のことはわからないが、大きいのは危機の時に川村さんや中西さんのようなウミを出し切る改革者がいたかどうかではないか。

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