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日立の実力⑥ 虎の子・ヘルスケア事業の最終目標 DNAシーケンサー、粒子線治療システム…

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医者とテクノロジーのイメージ
(写真:metamorworks / PIXTA)

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史上最大の赤字を機に聖域なき改革を徹底。グローバル、デジタル、ガバナンスの面で、もはや“伝統的日本企業”とは呼べないほどの変貌を遂げた日立製作所。
日本企業は日立から何を学ぶべきか。『週刊東洋経済』3月9日号の第1特集は「シン・日立に学べ」
週刊東洋経済 2024年3/9号(シン・日立に学べ) [雑誌]
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「日立は今までデジタルとグリーンを柱にしてきた。次に“ウェルビーイング”という柱をどうしても立てたい。その中心になるのは間違いなく日立ハイテク。徹底投資して、日立の3本目の柱にする」

東洋経済のインタビューに対し、日立製作所の小島啓二社長はそう語る。

日立ハイテクは、日立製作所がグループの再編を進める中で、約5300億円を投じて2020年に完全子会社化した元上場子会社だ。同社には今、ヘルスケア領域を第3の柱に、という重大使命が与えられている。

手がけるのは、半導体製造装置や医用機器。半導体関連では、半導体ウェハーに描かれた回路パターンを正確に計測・評価できる測長SEM(走査型電子顕微鏡)という製造装置で世界大手だ。医療分野では、DNAシーケンサーなどの分析・診断装置を展開する。

ハイテクの重みは増すばかり

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