ルマーダを生かしてDXを実現させた、6つの現場をリポート。
16兆通りの生産計画からヒト・モノ・カネを最適配置
・顧客1 ニチレイフーズ
食品大手のニチレイフーズは、冷凍食品の生産計画立案の自動化を目指して、日立製作所と手を組んだ。2020年から順次本格的な運用を開始したのは、ルマーダソリューションの1つである計画最適化サービスだ。
従来、ニチレイフーズでは熟練の計画立案者が自らの経験則に基づき、工場ごとにヒト・モノ・カネの配置を計画していた。
ただ、このやり方には課題があった。まず、計画立案に時間がかかる。需要予測に応じて生産数量を決めるだけではなく、作業する人の熟練度や、時に人間関係にも配慮した人員配置を考える必要があるからだ。
1工場当たりの計画の選択肢は16兆通りにも上る。設備の状況を細かく把握し、コスト計算もしたうえでその中から最適な計画を立案するための作業量は、膨大なものだった。
この作業を担うのは必然的に熟練者となるが、休暇を取りにくいなど労働負荷が過大に。人手不足が深刻化する中で、後継者がなかなか見つからないのも悩みだった。
同ソリューションの特徴は、独自に培った「数理最適化エンジン」の活用だ。鉄道の運行管理システムや火力発電所の運営管理システムを手がけた経験から得たノウハウを応用。複雑な事象でも、数式に置き換えればコンピューターに解かせることが可能になる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら